越後山脈(新潟) 大兜山(1341.0m) 2018年3月25日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:22 中集落除雪終点−−6:20 林道終点−−6:32 タキ沢/シロト沢合流点−−6:42 尾根取付(渡渉) 6:54−−7:52 810m肩−−9:27 大兜山 9:35−−10:58 810m肩−−11:15 タキ沢渡渉 11:19−−11:40 林道終点−−12:21 野中集落除雪終点

場所新潟県南魚沼市(旧六日町)
年月日2018年3月25日 日帰り
天候曇後晴
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場除雪終点に駐車場あり
登山道の有無無し
籔の有無積雪のためほぼ無し
危険個所の有無積雪の急斜面あり。下りでの滑落注意
冬装備スノーシュー、ピッケル
山頂の展望良好
GPSトラックログ
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コメント先週の大割山〜小兜山に引き続いて野中沢沿いの林道から往復。タキ沢の雪は無く左岸のトラバースが面倒になった箇所で飛び石で渡渉して尾根に取り付き急登をこなして819m標高点の台地へ。これ以降は山頂まで立ち木が少なくスキー向きの斜面。山頂は巨大雪庇に覆われ大展望。風はそれほど強くはなかった無茶苦茶冷たかったので雪庇の陰で休憩して往路を戻る。台地では新しいワカン跡あり。私のトレースをほぼ辿っていた。新雪が積もりスノーシュー無しだと体力消耗で山頂まで届いたかどうか。ピッケルを刺した感触ではまだまだ雪が締まるまで時間がかかりそう




今週も野中集落から出発 林道は雪に埋もれたまま
大割山東北東尾根末端 林道終点。斜面の雪が割れかけている
谷近くは雪が消えた斜面も タキ沢/シロイ沢合流。スノーブリッジは無い
タキ沢左岸を遡上 落ち葉があるのが古い足跡
標高500付近の尾根取り付きから登った この飛び石を利用
さらに支流を越える。ここは狭く楽勝 尾根下部の傾斜は急で左を巻きつつ登る
標高560m付近 標高640m付近で尾根直上に出る
尾根上は既になだらか たぶん先週末の足跡
標高810m肩付近 緩斜面帯に出る
北から見上げる大兜山。凶暴な面構え 広大な緩斜面を南下
標高890m付近 標高960m付近から山頂を見上げる
標高1090m付近で谷を越える 新雪にトレースを延ばす
シロイ沢右岸尾根上の雨量計? 1164m小ピーク
標高1240m付近 標高1210m付近。雪庇直下
雪庇を登れば山頂は間近 大兜山山頂
大兜山から見た360度パノラマ展望写真(クリックで拡大)
大兜山から見た越後三山〜利根水源山脈(クリックで拡大)
大兜山から見た大割山へ続く尾根。小兜山は1339m峰に隠れて見えない
大兜山から見た巻機山
大兜山から見た利根水源山脈
休憩は雪庇を下った南側で 僅かに霧氷が残る
休憩箇所。傾斜ありで雪を掘って平にした がんがん下るが雪が腐ってスノーシューでも重い
スキーなら楽だろうなぁ 緩斜面に突入。往路より高度を下げずに横移動
雪が重い・・・ 新しいワカン跡に合流
往路と同じ場所で尾根を離れる 結構な傾斜でスノーシューのままではバックも交える
ワカン跡 渡渉箇所
往復で利用した尾根の末端 熊棚
雪がつながった場所を求めて下る 林道終点への急な下り
林道終点。ワカンの他にツボ足跡が追加 たぶん雪解け限定の滝
林道起点 朝には無かった標識が登場


・先週の小兜山に引き続いて今週は大兜山を目指す。取り付きは先週と同じく野中集落で、未除雪の林道終点まで詰めてタキ沢左岸を歩いてスノーブリッジで対岸へ渡れる箇所から対岸へ渡って登ることに。できれば地形図の滝マークより下流で渡って標高500m付近でタキ沢へ消える顕著な尾根を登りたい。
・問題はどこでスノーブリッジが登場するか、もし無かった場合に渡渉可能な水量かどうか。先週見たところではタキ沢/シロイ沢合流点付近にはスノーブリッジは皆無だった。
・今週末も好天が見込まれたため日焼け帽子に麦藁帽子を持っていこうと考えていたが忘れてしまった。ただし日焼け止めは今回から毎度持って行くことになるので問題なし。
・除雪終点=林道起点は先週より少し雪が減っていたが林道は雪に覆われたまま。先週と同じく私以外に車は無いが雪の上に足跡あり。登山か、それとも山菜取りかは不明。
・朝は曇っているが予報どおり回復するだろう。問題は昨夜は上越国境付近は雨か雪だったはずで、それが新雪として積もっていないかどうか。先週みたいにまたラッセルはイヤだなぁ。
・先週より気温が高く、林道の雪は腐って潜るので最初からスノーシューを装着。林道の途中で路面が見えている区間はちょっとだけ延びたが全体の99%は雪の上を歩く。
・林道終点から急斜面を登る箇所は雪解けが進んで、もうすぐ雪が切れそうな場所も。たぶん最終は地面を歩く箇所が出るだろう。まだこの標高だと藪は無いような気がする。
・先週とは違って左岸の低い位置を上流に向かって歩く。先週のものと思われる古い足跡あり。つぼ足だったようで凹みは明瞭であった。
・タキ沢/シロイ沢合流点付近にはスノーブリッジ無しで渡るのは面倒なのでそのままタキ沢を上流へ。目的の尾根末端付近も沢の雪は完全に割れてスノーブリッジ無し。もっと上流を目指そうとしたが左岸は切り立って雪が切れ高巻きが必要な箇所が登場、高巻きしてもいいが先ほどの尾根末端付近は飛び石で渡渉できそうな箇所があったのでそこで渡ることにした。
・目標の尾根手前を流れる小沢との合流点より僅かに下流でいい感じの位置関係の飛び石があり簡単に渡れた。下山の時間帯でも水量はほとんど増えていなかったのでこの時期はずっと使える場所かもしれない。もちろんスノーシューを履いたまま渡れるような場所ではない。
・対岸の取り付きは雪壁だが沢の合流点付近のみ登れそうな雪の張り出しがあり、そこを登って広い雪面に到着してからスノーシューを再装着。
・地形図で見えるように尾根下部は傾斜が急で尾根上に岩場もあり雪が切れているので、雪を求めて左側斜面を巻き気味に登っていく。傾斜がきつい箇所もあるがスノーシューでも登れる程度。下りを考えると念のためピッケルがあると安心。
・頭上の尾根の傾斜が緩んだところで尾根に出ると古い足跡あり。林道で見た足跡の続きだろうがどこで渡渉したのだろうか? 先週はもっと雪が残っていて左岸をもっと上流まで容易に遡上できたのかもしれない。なお、ここまで登ると眼下のタキ沢はほぼ雪に埋もれていてどこからでも斜面を登ってこられそうだったが、標高550〜600m間にある滝を簡単に高巻きできるのかは不明。地形図を見る限りは両岸とも崖の可能性が高そう。
・尾根に乗ると程よい傾斜と雪稜が続いて快適に登る。背の高いブナ林が中心で背の低い潅木は見られない。通常とは逆にこの尾根では雪庇が西側に張り出した箇所が結構あった。雪が少ない東側は雪が消えて地面が出ていた箇所があったが、まだこの標高なら藪は薄そうだった。積雪量は50cm〜1m程度。
・標高810m肩で傾斜が緩むと広大な台地に出る。今までは立ち木が多くてスキー向きとは言えないが、この台地上は最初だけはブナがあるが奥はほとんど木が無くまさにスキー向きの植生。ここまで上がると新雪が積もり古い足跡は痕跡程度になったが、この後は広い地形を適当に登ればいいのでトレースなど無くて問題なし。積雪量は一気に増えて2mくらいはあるのではなかろうか。無雪期の地面付近の植生は全く不明だが、一般的に傾斜が緩い場所は藪が深い傾向にある。
・ブナ林を緩く下ると木が無くなった広い平原地帯を横断。このまま大兜山山頂方向を目指すと険悪な岩場にぶち当たるため東側の尾根から迂回して登るのがいいだろう。足跡もそのように考えたようで左へと回り込んでいる。ただし進むにつれて新雪が深くなり足跡の判別はできなくなったので、歩きやすいところを適当に登っていく。平原地帯から山頂までがスキー向きの広大な斜面が続く。
・浅く比較的大きな谷を越えて隣の小尾根を登り、最後はもう一つ尾根を乗り換えて雪庇を避けて頂上部へ出た。ここまで立ち木は非常に少なくて傾斜も適度で大展望が楽しめる。ただし湿った新雪が重いのが難点。早朝ならクラストして沈まなかったかもしれないが、今の時間帯は少し沈む。
・雪庇雪壁の西側から雪庇上に出ると山頂は目の前だが北寄りの風が強まる。風の強さ自体は大したことはないが非常に冷たい風で長時間体を曝すのが困難なレベル。吹きさらしの山頂での休憩は避けて雪庇南側に隠れるように休憩した。目の前の巻機山では雪煙が上がっていたので軽くサラサラの新雪とこちらよりも強風だったらしい。
・山頂は巨大雪庇に覆われた広い場所。北側には鋭く立ち上がった1339m峰あり。傾斜がきつく尾根が痩せているようで雪が落ちてしまった区間あり。安全に登れるのかは不明。今回はここまで。山頂付近も立ち木皆無で360度の大展望。先週よりも巻機山がずっと近く牛ヶ岳が大きい。それに比較して先週の大割山は遠い。小兜山は1339m峰の陰に隠れて見えなかった。
・休憩後はほぼ往路を戻る。台地はやや西側の標高が高い場所を横断し、最後に登りとならないようにした。
・台地末端付近で新しいワカン跡が登場。復路の私のトレースよりもさらに西側に伸びていた。このまま行くと大兜山と1339m峰間鞍部に行きそうな? どこを目指す足跡かは不明。
・タキ沢へは往路を正確にトレース。ワカン跡もほぼ私のトレースに乗っていて渡渉箇所も同じだった。
・林道を歩いて除雪終点に到着すると車が2台増えていた。1台はワカン跡の主だろうがもう1台は釣人だった。この時期の新潟の麓はスギ花粉が酷く月曜日まで鼻も目も酷い状況だった。

 

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